保護司仲間とお遍路に
日野・多摩・稲城保護司会
多摩分区 河内惠子
若い頃から旅が好きでしたが、16年前四国遍路を初めてすっかりはまってしまいました。
交通手段や遍路道、宿あれこれ試行錯誤しながら何度も88札所を廻り、「歩き遍路」での
結願も果たしました。その後保護司になった10年ほど前に、同じ新米保護司仲間だったOさんから頼まれて1年かけて一緒にお四国を廻ったのがきっかけで、二人で『レッツ・エンジョイ・お遍路さん』という本を自費出版することになったのです。
私の手書きの旅程表(交通情報だけでなく食事や観光などお楽しみも満載!)とOさんの珍?道中日記風の紀行文をまとめたものですが、これがおもしろいと好評で「私もお遍路に行きたい」「連れてって」と保護司や更女のお仲間から声がかかり始めました。私自身はその頃既に四国詣では100回を超えており、札所でご朱印を押してもらう納経帖は真っ赤で隙間が無いほどでしたが、「行きたいという人があれば喜んで『隠れ先達』を勤めさせていただきます!」
お互い制約のある時間を調整し無理なくその人にできる遍路旅の計画をたて、区切り打ちや逆打ちなども組み合わせて何回もかけて結願まで一緒に楽しんでいます。
普通の観光旅行とは違って、遍路に出る人はそれぞれ重いものを胸の内にかかえているのかもしれませんが、そこは敢えて問わず語らず、道中は「できるだけ楽しむこと」をモットーに、地元の美味珍味を味わい観光見物もしながらお四国ならではのお接待体験もしています。時間・お金・健康どれが欠けてもできない88札所巡りを無事に終えて結願した時の喜びは誰にとっても格別で、一緒にそれを共有できた私もほんとうにうれしいです。
遍路旅の途中で主任官から電話が入ったこともありますし保護司会の緊急用件で同行の仲間に携帯電話を回して相談したことなど、綱渡りのようなはらはらどきどきも終わってみれば笑い話です。今でも手帳に予定のない日があれば一人で四国へ飛んで行く私ですが「また遍路に行くの?なぜ?」と聞かれると、「何回行っても、自然と人との一期一会の出会いに同じことはない。いつも新しい発見や新鮮な出会いがある。」と答えるしかありません。
一緒にお四国遍路旅に出かけませんか?「隠れ先達」はいつでもご案内しますよ!
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