2026年10月24日土曜日

上手な褒め方

 府中地区保護司会  崎山 弘

 

 保護司の対象者(以下、対象者)には何かしらの褒められない行動があり、それを咎められた結果として私たち保護司の目の前に来ています。その対象者に再犯をさせないように支援することが保護司の務めです。対象者はすでに懲らしめられた後であったり、知人や家族からも叱責を受けた後であったりすることも多いはずです。気落ちして、「今度は保護司か」と身構えている相手に対して、さらに輪をかけるように保護司から説教されてもよい人間関係は醸成されません。多くの対象者は、褒められることが久しく無かったはずです。

 よく「褒めて育てる」と言いますが、対象者の更生にも褒めることは有効な手段です。上手に褒めるコツは結果ではなく努力を褒めることです。「今日の面談は約束した時間通りに来られたね」と時間を守ったという結果を褒める形を取ると、結果が出ないと褒められません。下手をするといつまでたっても褒める機会が訪れません。場合によっては結果を出すために対象者は不正な手段を取るかもしれません。結果は褒める対象ではないのです。では、何を褒めるのか。今日の面接を忘れないようにスマホにアラームを入れてあった、約束の時間ギリギリだったので駅から走って来た、遅れそうだからと連絡の電話を入れたなどの情報を面接で上手に聞き出して「えらいね、時間を守ろうと努力していた。」と途中経過の努力を褒める理由にします。努力していることを認めてもらえる、そしてそれを褒めてもらえることで努力を継続させることができます。この努力をする気持ちを維持させることがとても重要です。いずれ努力の結果が出ることを待ち続け、よい結果が出たときは、例えば「時間を守ってくれて、私としても嬉しいよ」と、対象者と一緒に保護司が喜ぶ方がよいでしょう。保護司の仕事の一つは、いままであまり褒められることがなかった対象者を褒めてあげることです。

2026年9月3日木曜日

「ホームレス支援活動」

                             町田地区保護司会 堺分区

                                  一村 弘幸

 

私は、毎月第一・第三木曜日の夜に、ホームレス支援ボランティア団体『山谷夜回りの会』で活動をしています。この団体は、キリスト教カトリック教会の修道会フランシスコ会の中谷功修道士が、主宰していたボランティア団体『山里の家』を若い人たちが受け継ぎ、現在は『山谷夜回りの会』として活動しているものです。

ホームレスの皆さんへの支援は、一人5~6個のおにぎり、衣類・下着類、タオル・歯ブラシ・髭剃り・石鹸・生理用品などの生活用品、冬には寝袋、厚手の毛布や携帯カイロも配布しています。おにぎりはカトリック教会の信徒の皆さんの善意で、毎回250~350個ほど手作りしてもらい、他の物は寄付金、現物寄付で賄っています。

活動は毎回15~20人ほどで、年齢は16歳前後から70歳代、職業は高校生や大学生、教員、公務員、会社員から年金生活者まで宗教や政治に関係なくいろいろです。たまにベトナムやインドネシアなどの留学生も参加しています。ホームレスの皆さんは毎回40~70人ほどです。生活に困窮している方がほとんどで、他にもいろいろな事情があるのですが、まれに“塀の中”から来られた保護観察中の方もいらっしゃいます。

 活動場所は、以前「山谷(さんや)」と呼ばれた地域で、現在の台東区日本堤・清川・南千住の一部、泪橋交差点周辺から吉野通り沿いの辺りです。私たちは日本堤一丁目にある全長300mほどのお店が少なくなった「いろは商店街」辺りで活動しています。

 活動で大切にしているのは、人としてお互いに尊敬しあう関係であることを理想としています。片方が支援する側、もう一方が支援される側で、一方的に「してあげている」ということでもなく、誰かのためにする慈善活動とも思っていません。一人で生きていける人はどこにもいません。お互いに支えあっていくことは誰にとっても当然のことですね。保護司活動も同じだと思います。

 





   


2026年7月18日土曜日

「胡蝶蘭のはなし」

                                                                                           西多摩地区保護司会あきるの分区 

                                飯田 直子

 

私は胡蝶蘭を育てるのが好きです。水を入れたガラス瓶に浸しておくだけで毎年よく咲きます。ホームセンターで見切り品を見つけるとつい買ってしまい、けっこうな数を増やしてしまいました。持ち帰ったばかりのプラ鉢の中はたいてい湿った根がぎっちり固まっているので、それをよくほぐし支柱もはずして楽にしてやります。あとは水を替えたり、時々乾かしたり。肥料は与えません。

 しばらくすると瓶からも抜け出すように好き勝手に根を伸ばし、葉も大きく垂れて自然な姿になります。近年は猛暑のせいか夏の成長が著しく、水だけでどうしてこんなに逞しくなるのか不思議なほどです。晩秋に花茎を長く伸ばし、3月頃に咲きそろった花はそのまま初夏までほとんど変わらない姿を保ちます。コスパ最高です。いちばんの古株は母の葬儀のときに頂いたもので、今年9年目。今も少ないながらきれいな大輪の白花を咲かせています。

2026年6月3日水曜日

「渓谷の自然に身を置く」

                             調布・狛江地区保護司会

                                   酒井 淳


私は多摩川の上流、御岳渓谷でカヌーでのダウンリバーを楽しんでおります。かつては各地の川も下りましたが、古希を目前にする現在は御岳渓谷をメインにしております。
 御岳渓谷では近年ラフティングも盛んで多くの方々が気軽にダウンリバーを楽しめるようになりました。

 御岳渓谷は秩父多摩甲斐国立公園の東部の入り口にあたり、渓谷の両岸に遊歩道も整備されており、多くの方々がトレッキングを楽しんでいます。渓谷沿を走る吉野街道沿いには、吉川英治記念館や玉堂美術館もあります。吉川英治氏や河合玉堂氏はこの地に住み創作活動をされました。
「宮本武蔵」などの歴史小説を執筆した吉川英治氏の記念館に保存されている「草思堂」は机や文具がそのまま置かれ、展示室には直筆の原稿などが展示されています。玉堂美術館には日本画壇に大きく貢献された河合玉堂氏の作品が所蔵、展示されています。
 渓谷沿いの沢井駅前には、澤乃井醸造元の小澤酒造の酒蔵があり、小澤酒造が経営するオープンガーデンやカフェがあり渓流の景色を眺めながら食事なども楽しめます。
 渓谷を下りると川の流れと鳥の囀りが聞こえます。都会の喧騒を離れ一時、自然の中に身を置いてみてはいかがでしょうか。



2026年5月2日土曜日

第3回世界保護司会議に参加して

                                                                                                     北多摩東地区保護司会国分寺分区 
                                                                                                                                 林 博行

 2026年4月14日(火)~4月19日(日)まで(実質5日)、全国保護司連盟・日本更生保護協会主催の更生保護研修『第3回世界保護司会議』に参加しました。これは一昨年オランダのハーグで行われた国際研修に続く企画で、日本各地から参加した保護司は26名。インドネシアのバリの会場で第7回世界保護観察・仮釈放会議(以下:WCPP)に併せて開催された第3回世界保護司会議です。WCPPは保護観察をはじめ、仮釈放や地域社会に基づく司法に献身する世界のリーダー・保護司などの実務家・研究者、政策立案者を結集する隔年開催のイベントです。少し大げさかもしれませんが、世界中で私たちと同じように更生保護に尽力し、研究に汗を流されていらっしゃる方々の存在を知るだけでも励みになる、そんな会でした。静岡県の保護司の方が明治の頃に生まれた保護司制度の発表で会場から喝采される様子は、本当に保護司が世界中の実務家や研究者から賞賛されているようで、少し誇らしく思いました。
 会議翌日バリから首都ジャカルタに移動し、17日はインドネシア共和国法務人権省ジャカルタ特別州地域局に属する2つの施設を視察しました。『クラスⅡAジャカルタ薬物刑務所(Lapas Narkotika)』もう一つは『クラスⅠ西ジャカルタ保護観察所(Bapas)』です。刑務所の 
 特徴としては名前にもあるようにここは薬物専門の刑務所です。1,500人定員のところ2,000人を超える受刑者を抱え、慢性的に過剰収容の状態が続いていました。驚くべきはおよそ2,000名を所長含めわずか24名の刑務官で見ているところです(日本ではあり得ませんね)。ここでは職業訓練として、縫製(ミシン)や木工そして製パンなどの実習を受けている様子を見学しました。日本の刑務所と違って写真を撮ったり受刑者に話しかけても『ご自由にどうぞ』というスタイルにはちょっとびっくりしました。再犯率を所長に質問したところ『数字は取ってない』とのことで、帰国後自分で調べてみるとインドネシアの法務人権省では『公表していい』ということが分かりました。
 西ジャカルタ保護観察所でも同様に職業訓練を行い、プロの講師がバリスタ養成を行ったりスウィーツ作りを教えたりしていました。この施設は住宅地にあるのが特徴です。理由としては『対象者はそれぞれの村や町に暮らしながら観察所に通って指導を受けるので、宅地にあって常に市井の感覚に触れていた方が良いから』だそうです。隔離するのではなく、オープンスタイルの指導を常としていました。また、水耕栽培なども敷地内で行い、その野菜を実際に販売したり敷地内にある卒業生が開いている喫茶店で
使っているそうです。
 IT導入でユニークなのは刑務所では受刑者自らが所内の端末に指紋認証でアクセスし、残りの刑期(出所予定日)などを知ることができ、保護観察所では外部からアクセスでき、対象者の処遇状況(実績)など個人情報を伏せた状態で閲覧できる点です。これは公費でまかなわれている施設なので必要と考えられているほかに『開かれた施設』としての存在を国民に理解してもらうための施策のようです。
 インドネシアは食事が日本人の味覚に合うものが多く、生の水さえ気を付けていれば食事で困ることはありませんでした。今後もさまざまな更生保護の世界を学び対象者処遇に活かしていきたいと思います。

2026年3月21日土曜日

"色々な国の教育"

                                                                                                        日野・多摩・稲城地区保護司会 
                                                                                        日野分区  會田 洋子

 私は海外旅行が大好きで、世界35ヶ国位行った事があります。その中でも、長年公立小学校の講師をしていて、専門が英語なので、色々な国の第二外国語としての英語をどの様に教えているのか、小学校、中学校、高校の授業を拝見させていただき、その国の教育委員会の方とも教育事情を聞かせていただきました。

 オランダは小学校6年で自分の将来を決め、その方向で中学校、高校、大学へ進学する事や、小学生は一人で学校に登下校したり、一人で家に留守番する事が許されていないため、小学生がいる両親は両方ともアルバイトをしてどちらかが必ず子どもと一緒にいる様にし、小学校を卒業してからちゃんと社員で働くという事も興味深い事でした。

 フィンランドではその時間のその教科が得意でない生徒を連れ出して、他の先生がマンツーマンで教える体制を取っていました。

 アメリカでは実際に教室で先生方と一緒に教えたり、一人で教えたりしましたが、授業中に勝手にしゃべらないというルールがあり、それに違反するとイエローカード1枚で、3枚になるとレッドカードで、勉強しているプリント等全部捨てられて、後ろの席で反省文を書かされ、それを親に見せるというルールは日本では考えられないものでした。

 又韓国では、いい大学に入っていい会社で働くというのが韓国人のステータスで、そのため塾には学校が終わってから12時頃までいて勉強し、父親の稼いだお金は生活費で、母親の稼いだお金はすべて教育費という事でした。子どもの塾や学校のために親は引っ越しまでするという事でした。

 私達は日本にいて日本の教育しか知りませんが、世界中には色々な教育の仕方があり、もちろん日本の教育もいいですが、海外の良いところも考察する価値があると思います。

2026年2月1日日曜日

地球を歩く!(世界遺産の旅)

                        府中地区保護司会   旅 歩


 「2024年7月現在,世界遺産は文化遺産952件,自然遺産231件,複合遺産40件を含む1,223件に上り,そのうち日本からは文化遺産21件,自然遺産5件の計26件の世界遺産が登録されています」。

私は旅が好きだ!特に海外の見知らぬ国に行きその国の文化と歴史、そこに住む人々の生活に感動する。

200回以上数えきれないほど海外旅行をしているが、ある時死ぬまで100カ国行ってみようと思い、今年初め世界の白地図に今まで行った国を色鉛筆で塗ってみた。数えてみたら73カ国。あと27カ国新たな国を旅しようと決意!4月に友人とラオスへ。ラオスには4つの世界遺産があり(文化遺産3、自然遺産1)そのうちラオスの古都ルアンパバーンは美しい街並みと伝統的な建築様式が特徴の文化遺産であった。

7月に主人と小3の孫とモンゴルへ。何と言っても大草原が最大の魅了のモンゴル。チンギスハーンもこの草原を馬で走ったのかと悠久の歴史を垣間見た感じでした。因みにモンゴルには4つの世界遺産がある。9月に友人とアラブ首長国連邦(UAE)へ。中東に位置し7つの首長国からなる連邦制国家。首都はアブダビにある。世界遺産は1つで古くからの砂漠のオアシス、アル・アインの文化遺跡群がある。UAEといえばキラキラでゴージャスなイメージであるが、砂漠のオアシスで生活している人はゆったりどこか優雅な印象であった。12月にアイスランドの旅を計画している。アイスランドに行けば77カ国になる。

まだまだ私の旅は続く…旅はまず健康であること!そして好奇心が大事!100カ国目指して頑張ろう!

旅から帰ると写真集をパソコンで作成している。それも旅の醍醐味である。



 ☆写真集 上段…アフリカの旅・南極の旅・スリランカの旅

      下段…中欧5カ国の旅・エジプトの旅・モンゴルの旅