調布狛江地区保護司 林田堯瞬
はたして梅雨と感じる時期があったのかも分からず酷暑の夏へと突入、秋へと移り変わる今も、ガンガンに効いたエアコンの中、キンキンに冷えた物をガブガブ飲む毎日。果たしてどこまで続くのか不安が募る一方、当然胃腸には宜しくない状態が、ずっと続いています。
腸は第2の脳とよく言われますが、ある医師によれば脳が第2の腸であるようです。生物は受精すると最初に腸が出来、次に栄養を摂取する口と余分な物を排出する肛門が出来ます。さらに栄養を蓄える肝臓、酸素を取り込む肺が出来、命令系統は腸が担っています。体や臓器が複雑になると、腸に代わり脳という命令系統を担う臓器が出来ます。脳は腸を模倣して、うねった形になり、大腸小腸があるように、大脳小脳があると言われています。生物には、クラゲやイソギンチャクのように脳が無いものもいますが、腸が無い生物はいません。脳を作らずとも、腸が各器官への命令系統の役割を担っているからです。
思うに、日本人も古来より考えることや思うこと、感じるのは頭ではなく、腹(腸)なのです。
怒る→腹が立つ
激怒→腸(はらわた)が煮えくりかえる
覚悟を決める→腹をくくる
度胸がある→腹が座る
悪巧みがある→腹黒い
すごく笑う→腹を抱える
私利私欲を満たす→私腹を肥やす
他にも、腹に収める、腹に落ちる、腹を借りる、片腹痛い、背に腹は代えられない等があり、腹は生命力や心の中心、直感の源と考えられていました。
保護司として対象者に接する時、お互いに腹の探り合いをするのではなく、腹を割って本音で話し合える。そんな関係を築きたいと思いつつ、今日も熱帯夜の中、腹を出しながら寝ています。
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