2021年10月4日月曜日

コロナ禍の中での面接

            八王子保護司会  山田 雅彦

 令和3年度の各地区保護司会の活動も、昨年度と同様に大きな制限がかかって始まりました。手足をもがれた感じもする諸活動ですが、特に大切な「対象者との面接」も、相手が見えない「電話」で、対象者の心情を推し量るしかありません。しかし、この電話対応だけしていては、用を足すのは問題ありませんが、対象者の心には届かないので(普段の電話での応対でそう感じてはおられませんか?)、実際には対象者になるべく会って面接を実施しています。その顔、声からは、電話に倍する真実と情報が得られます。対象者もそのほうが安心する感じがしてなりません。先日も手術して間もない対象者と面接をしました。対象者個人の生活にも大きな制限がかかっている毎日、その対象者は息せき切ったように話題を「爆発」させました。2週間にあったすべてのこと、そして逮捕された経緯や少年時代からの思い出話、また刑務所の中での経験も話します。中には、今後の面接や再犯防止に使える情報も、たくさんあります。あちらが心を開く、こちらも心を開いて訊く、これは「電話」では不可能と思いました。今後も細心の注意を払いながら、直接面接を行いたいと思っています。

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