「ナイロビ通信」を見て
北多摩北保護司会東久留米分区 鈴木敬子
アフリカと神戸俊平友の会発行の「ナイロビ通信15年春号」が届きました。
神戸俊平さんは中学時代の同窓生で、日大農獣卒業後ナイロビに渡り、新たに免許を取得し獣医としての傍ら野生動物保護にも尽力するとともに、アフリカの今を発信しています。
昨今のアフリカ・サバンナでは乾期が長く続き、動物の工サになる草等がなく飢餓の状態が続いたが、昨年末頃から東アフリカでは少し雨が降り始め生活も安定してきました。餓死した反勿家畜の病理解剖をすると第四胃からビニール袋が細くなって大量に出てくるそうです。空腹の家畜や野生動物は草類を求めながら捨てられた包装用ビニール袋も食べてしまい、消化機能の障害からやせ細り、死亡してしまいます。ゴミ問題はどこでも深刻なようです。
また、裸足で歩く子供たちが多く、スナダニが足のつま先、特に爪の間に寄生し病気になります。子供たちに靴を履かせるために、日本からも東日本大震災で水を被って売り物にならない靴がケニアに届けられました。しかし中古の靴や衣服も輸送費や関税がかけられます。今回は政府ジャイカの業務代行により無料で届けることができたそうです。
西アフリカ四カ国を中心に流行が始まつた工ボラ出血熱はその後、感染は減りました。アフリカでは葬式の習慣で体を洗浄して埋葬することから、感染者の遺体に直接触れることで工ボラに感染するようです。感染国には多額の医療対策サポー卜がされましたが、収束後これらの対策機能が継続されるか問題だとしています。
テロについても、ケニア北部ガリッサという町でアルカイダ系アルシャバーブによるキリス卜教系大学生の大量殺害がありました。邦人の間でも不安が募り、現地大使館からの警戒メールは日々警戒度を上げているそうです。
日本から遠く離れたアフリカからの通信。日本人が海外で活躍することはもはや当たり前のこととなっています。グローバル化することは必要なことだと思いますが、この地に踏みとどまって何かを見つけて活かすことも必要な事と考えます。自身の回りの中で何かを見つけて活かし続けられる事の大切さを伝えていければと考えています。
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