2012年12月26日水曜日

              ゴルフ・ピンポンで親睦交流
日野・多摩・稲城地区保護司会

 日野・多摩・稲城地区保護司会は、名称どおり3市で構成されています。分区の活動は分区の各々の自主性を発揮しながら、また地区としては3分区が一体となり様々な活動を行っています。保護司・保護司会としての本来業務をよりスムーズに行うには、お互いの人間関係が大切なことは言うまでもありません。当地区では、その役割を果たすべく2つの同好会(ゴルフと卓球)が活躍しています。


■ゴルフ同好会

 周辺には多くのゴルフ場があり環境的には大変恵まれています。年に2回程度概ね春と秋に3~4組で行っています。この時ばかりは、ご家族にも声を掛け、日頃面接等で理解・協力頂いている夫・妻と一緒にプレーを楽しんでいます。


 ■卓球同好会     世話役:馬場三栄子

 「わーすごい 入った」「あ 残念」「よーしいくよ 愛ちゃん流サーブ」「あ 空振り」「ドンマイ ドンマイ」 大きな声、大きな笑い、ピンポン ピンポン 黄色い玉が卓球台で踊っています。
 ここは、当地区更生保護サポートセンター百草台の会議室。真ん中に卓球台1台。毎回6人から8人の男女が集う卓球道場です。まずラジオ体操で身体をほぐし、ラリーの練習から始まり、シングル・ダブルスでの練習試合。みんな真剣。気楽にと思いつつ勝負に挑み、笑いこける。まさしくこの道場は青春です。ちなみに講師はおりません。終わった後、お菓子を食べながらの雑談。これも又楽しいひと時です。
  卓球は気楽に出来る楽しいスポーツです。他地区保護司会の皆さんも、ぜひぜひ遊びに来てください。

         開催日       :毎月第2・第4土曜日 午前9時30分から正午まで
         開催場所    :当地区更生保護サポートセンター百草台会議室
         スローガン   :健康維持及び親睦を目的に人生を楽しむ
         参加対象者 :保護司・保護司家族・保護司OB・更生保護女性会関係者・
                            保護観察対象者・地域住民・その他



2012年11月25日日曜日

              東京都保護司会連合会 更生保護研修の旅
                                              ~北京4日間

北多摩東地区  小林 悦子

823日から26日まで、宮川憲一団長(東保連会長)篠原勝一副団長(中央区会長・日中人材交流研修協会理事長)のもと、保護司19名、その他2名参加の研修の旅である。

中華全国青年連合会維護青少年権益部を表敬訪問。党の関係部門と連携し、青少年違法犯罪を予防するプロジェクトや、未成年の保護などの様々な活動を展開している。

海淀区叡博社会工作事務所は、司法更生社会サービスを積極的に展開。「北京市コミュニティ受刑者社会処遇状況等の研究」その他政府から委託された課題を完成。また、「脱学、失業、後見人なし」の「三失」青少年の生活のステータスを向上させた。管理下のサービスセンター「虹の家」も併せて見学した。

初日の歓迎夕食会は、人民大会堂の豪華な会場で行われた。宿泊は釣魚台国賓館。広大な敷地の中に点在する中国建築の18棟の一つで、他国の大統領が今年は2回泊まった由。

尖閣諸島絡みのトラブルも懸念されたが、中国政府筋の団体が現地手配の一切を担い、親日の大学教授をはじめ多くの方々のご配慮のもと、普通の旅行では体験し得ない素晴らしい心に残る旅となった。30年来、日中交流活動を続けてこられた篠原勝一氏の持つ広い人脈のお陰と心から感謝申し上げたい。

それにしても、10年前の北京は人民服一色で、自転車部隊が街中を埋め尽くしていた。なんという変貌ぶりか!日中国交正常化40周年の節目の年に悪化する両国の関係が修復され、親しい隣人となるのを望んでやまない。

2012年10月19日金曜日


日本酒を造っていない県

北多摩西地区保護司会

国立分区 堀江 馨

 
日本酒が美味しい季節になりました。ビール、焼酎、ウイスキーとなんでも飲むが、年と共に日本酒の味がわかってきたように感じる。先月、山口県の刑務所に施設面接に行った際、ホテルで飲んだ地酒はおいしかった。日本酒イコール東日本、の思い込みはどうやら私の間違いだった。焼酎の国、九州や沖縄の日本酒も案外おいしいのでは…と一人で盛り上がり、47都道府県すべてに日本酒の酒蔵があるかどうか調べてみた。結果、唯一鹿児島県だけに酒蔵が無いことが分かった。

 鹿児島は、酒といえば焼酎であり、日本酒を造っている醸造メーカーは存在しない。鹿児島には桜島など火山があり、火山灰のため米作りが難しく、気候も温暖かつ湿気が多く、日本酒製造には適さない土地とのこと。故に酒造りの原料としてサツマイモがこの風土に適しており、芋焼酎の製造が伝わり、日本中の焼酎の40%が生産される焼酎大国なのである。酒好きのおかげで身についた自慢できる知識である。

 先日、亡き父母の七回忌が故郷北海道で行われ、久々に会う兄弟や親せきと昼間から冷酒で盛り上がり、やっぱり地元で飲む故郷の酒は美味しい!と、ご機嫌の時に何気なく見た携帯電話に【着信あり】、どうやら保護観察官からである。いやーな予感で電話してみると、「先生!対象者のA君ですが、仕事を無断で休んでいてアパートにも帰って来ていないようです!」一気に酔いが醒めてしまった。

2012年7月27日金曜日


              午後のカフェテラス

                       調布・狛江地区会長  土屋 邦子 

 「時計は午後2時3分をまわりました」というパーソナリティの声で「午後のカフェテラス」は始まる。FM調布のラジオ月曜日の午後20分ほどの番組で更生保護に関わるお話を今年でもう、10年続けている。社明月間の7月、生放送でパーソナリティとの対談形式だ。
 きっかけは、調布市の広報の時間で「社会を明るくする運動」を取り上げて頂き、市の職員が出演する予定だったが、「今年は趣向を変えて保護司さんからどうですか」と声がかかった。地域活動部長だった私は「保護司会」のPRになればと、お引き受けした。
 翌年から「午後のカフェテラス」というゲストを招いての番組に時間帯が変わり、7月の社明月間と12月の2回、青少年、親子の問題を夏休み前、冬休み前、という感じでお話しさせて頂く。
 時間は前半10分、リクエスト曲を1曲、後半7分で締めるということのほかは、台本も打ち合わせもない。最初は、言葉に詰まり何も話せなかったらどうしよう、等と不安を抱えてマイクの前に立ったが、近頃は話の雰囲気で時間の経過が感じられるようになり、締めの言葉を探すタイミングが分かるようになってきた。
 リクエスト曲を自分で探すのも楽しいし、何故その曲をリクエストしたかの理由も不思議と浮かんでくるようになった。
 今年は7月9日(月)に無事放送は終了した。今年のリクエスト曲はオリンピック開催年に因み、アテネオリンピックの放送テーマ曲、「ゆず」の「栄光の架け橋」を持参した。この原稿が載る頃、日本の活躍が期待出来るよう念じている。








 

2012年4月12日木曜日

『保護司つれづれ』

*”保護司つれづれ”のコーナーは、地区持ち回りで保護司の思いを自由に発信していきます。

                「石田波郷俳句大会」

                               清瀬市 栗原きよし 

 まもなく保護司の任期も終わろうとしている。最後の対象者は、何度電話をしても、自宅に手紙を出しても、なかなか来訪しない少年だった。4月の終わり頃やっと現れた彼は髪の毛も黒く戻りかけ、穴だらけのGパン姿だった。そして、開口一番「どうやって生きて行けばいいのか判らないんです」と。
 役人を退職後「保護司を引き受けてくれ」とボーイスカウトのリーダー時代にお世話になった住職さんに頼まれた。これがきっかけでロータリーやら行政相談に関係し、最後に行き着いたのが石田波郷俳句大会の実行委員長だった。
西の松山に対抗し、東の清瀬市を目指すこの俳句大会では、将来を背負う俳人を育てようと努力している。先生方の協力を得て学校やサタデースクール等で出前教室にも取り組んでいる。
  どの組織でもそうだろうが、たとえばロータリークラブにしても、いかにして若い世代を育てるかは喫緊の課題ではないだろうか。
 数日前、元杉並中学校長藤原和孝さんの記事に出会った。英語教育に対する発言で「キミが話す英語は、キミが話す日本語を越えない」と。もし、最後の対象者が日本語を理解できる人物だったら、目標を見失うことはなかったのではないか。
 5,7,5のたった17文字が、日本語が理解できる少年を育ててくれることを願っている。