会長を2年経験した感想
府中地区保護司会会長 中込健二郎
東京新宿から京王線電車に乗ると20分で府中駅に着きます。人口25万人の市で、保護司会は独立して18年になり、会員数は現在58人です。前任の会長と副会長がそろって退任した後で会長をお引き受けしたために、当初は会務の運営に戸惑いを感じましたが、会員のご協力、保護観察所、市役所、警察署などの関係機関のご指導・ご援助をいただき、特に教育関係者及び福祉関係者との円滑な連携によって、おおむねその任務を全うできたのではないかと皆さまに感謝しています。
この二年の間に3人の先輩が退任しましたが、保護司候補者推薦委員会も定期的に開催され、13人の新任保護司を迎えることができました。全国平均から見ると、平均年齢はやや若く、女性比がやや高くなっています。商工業の事業者、教育者、公務員、主婦など経歴は様ざまですが、PTA役員、補導員、児童委員、民生委員など関係領域の経験者がほとんどです。対象者の抱える問題はさまざまであり、対応する保護司には多彩な人材が求められ、その持ち味を生かした処遇ができる体制作りが一つの課題かもしれません。
昨年から市役所の中に準備された面接室(現在は休庁日に限定)は、問題別指導やグループ指導あるいは保護司の連絡調整や研鎖の場として将来の発展の礎石になるものと期待しています。
昨年の「社会を明るくする運動」では街頭活動に大勢の中学生が参加し、また推進大会には三つの中学のコーラス部がアトラクションを引き受けてくれました。若者を運動の対象者ではなくて共同の参加者とする意義は大きいと感じました。
また、昨年の研修会では、福島市にある更生保護自立支援センターを訪ねましたが、身寄りのない刑余者を引き受けることに対する近隣住民の強い拒否についても、保護司として、市民としてそして人として深く考えさせられました。
社会を明るくしようという更生保護活動の前進と府中保護司会が会員の研鎌と相互協力によって市民からー層頼りがいのある会となることを願っています。これからも変らぬご支援ご協力をお願いいたします。ありがとうございました。