2025年10月28日火曜日

本物の手打ち蕎麦を求めて半世紀!

                    日野・多摩・稲城地区保護司会 松浦 昇             

 稲城では、昔から小麦を栽培して、その小麦粉で蕎麦を打ってお客さんに振舞うのが何よりのご馳走でした。市役所に入所して間もなく深大寺蕎麦打ち倶楽部が発足、即,入部し本格的に蕎麦打ちを開始。また地元の蕎麦屋さんと懇意になり、生粉打ち等様々な蕎麦打ちを習得しました。現在は外二の蕎麦打ちを実践中。畑では宮崎産・信州4倍体を始め蕎麦の原種の韃靼蕎麦等数種類の蕎麦を栽培し、毎日観察日記をつけて蕎麦の特色を学びました。韃靼蕎麦を食してみました。凄く苦い。これが韃靼蕎麦の味だ。健康増進食になりそう!

 道具は白木の栃ノ木の捏ね鉢を購入。早朝から物置に籠り、捏ね鉢に漆(人工漆)を塗り、乾いたら磨きの作業を1ヶ月程続けて完成。高枠粉受け延し台・駒板・生舟を手作り、イチョウの木のまな板、樫の木の長い枝を延し棒に加工、包丁は合羽橋の包丁専門店で購入。全て道具が揃ったところで一週間に二回程蕎麦打ちをし、家族からは「もっとお蕎麦が食べたい~」と喜ばれました。

 稲城分区保護司会では視察研修時にその土地の蕎麦粉を購入し蕎麦打ち親睦会を開催しました。当日は保護司、市役所関係者で蕎麦打ち・料理・買い物班に分かれ親睦会を盛り上げました。市長・副市長も蕎麦打ちに挑戦し、手際の良さには驚かされました。蕎麦打ち親睦会は保護司の絆を深め、その後の保護司活動は更に活発になりました。多摩分区保護司会とも蕎麦打ち懇親会を行い親睦交流を図りました。
 蕎麦栽培は、種撒き・脱穀等数々の作業を経て石臼製粉となります。蕎麦打ちは、蕎麦粉とつなぎの小麦粉の粉合わせ、水回し、捏ね、菊練り、へそ出し、丸出し、角出し、そして、猫の手での肉分け、幅出し、本延し、たたみ、駒板をあて包丁で蕎麦切りを一気に行う。生舟に蕎麦を入れ、たっぷりのお湯で素早く茹でる。流水で洗い面水をかける、大笊にこちょぼ盛りにして水気を切り、小笊に盛る、蕎麦汁はかえしと厚本節だしを合わせる。通な食べ方で蕎麦を味わうと更に美味しい。最後は蕎麦湯で締める。穫りたて、挽きたて、打ちたて、茹でたての四立て蕎麦は最高!これからも、蕎麦好きの方々と蕎麦談義をしながら情報交換・親睦交流を深めて行きたい。  

!蕎麦打ちと掛けて保護司と解く、

    その心は 人とのつなぎを大事にしたい!