2025年12月1日月曜日

私たちの町の宝物


町田地区保護司会 久住博隆

私たちの町には老若男女の壁を越えて話せる話題があります。

それはJリーグのFC町田ゼルビアというプロサッカークラブです。

FC町田ゼルビアの名前の由来は、町田市の樹であるケヤキの英語名「ZELKOVA(ゼルコヴァ)」と、町田市の花である「SALVIA(サルビア)」を合わせた造語で、まさに町田市で芽が出て育ち根付いてきたことを感じさせるものだと思います。

多くのプロサッカークラブが企業などのサッカークラブをもとにしておりますが、私たちの町のゼルビアは市民のクラブとして町田の子どもたちの選抜チームがもととなり始まり、そこに所属する子どもたちが大きくなっていくにつれて、その活躍の場を広げていき、社会人の年代となりJリーグのクラブ「FC町田ゼルビア」となりました。

まさに町田の子どもたちの夢が形となったサッカークラブだと思います。

町田では出生届を出すと、町田市からFC町田ゼルビアのマスコットキャラクターのゼルビーのぬいぐるみがプレゼントされます。また、小学校に入学すると1年生にゼルビーの下敷きがプレゼントされ、運動会にゼルビーが応援に来てくれたり、選手によるサッカー教室、キャリア教育を開催してくれたりするなど、町田の子どもたちにとってFC町田ゼルビアはとても身近な存在です。

私が保護司として対応する少年達に話を聞くと、罪を犯してしまった理由が、やることが無くて暇だったから、将来に夢なんてないと言った事を聴くことがあります。

私はそのたびに地域の大人として、子どもたちがそのように思ってしまう環境に置いてしまっていることに心を痛めるばかりです。

そのような中で私たちの町には、50代の私も10代の子どもたちも同じように話し、熱くなれる「FC町田ゼルビア」があります。様々な場面で子どもたちに夢が形になったものに触れる機会があるというのは、とても貴重なことだと思っています。


今年「FC町田ゼルビア」は、初めて天皇杯優勝というタイトルを獲得しました。

これからも「FC町田ゼルビア」は、「町田を世界へ!!」をスローガンに、クラブと市民が一体となり夢を形にしていく私たち町田市民の誇れる宝物だと私は考えます。